


芽を出し莟を付け、花が咲き終わる頃に葉が出てくる、
そんな咲き方は曼珠沙華によく似ています
赤く咲く曼珠沙華を目にする、そんな季節になっているんですね
お訪ね下さる皆さんに随分勝手をし、ご無沙汰していて申し訳ありません
声を掛けて頂きながらお返事も遅れてしまい、重ねてお詫びします

初秋 naoが入院して5ヶ月になります
何をするにも、しないにしても、いつも不安事項は満載
「就労継続支援B型サポートセンター」に、
それなりに覚悟もして通所を始めたのは4月のことです
今回のパニックの詳細
通所先から病院へ行きますと連絡がきました
飲んだ薬品は少量で、気管を荒らすことなく、胃洗浄の処置も無し
診察が終わる頃には時折笑顔も見られ「お腹が空いた」と言う
「お昼を食べてから帰ろうか?」と油断してしまいました
近くにあるバイキング&イタリアンカフェのお店を選びました
片側2車線道路の脇 奥まったところに地元農産物が並ぶ店もあります
空席を見付けてパスタをオーダー そこまででした平常心
道路をめがけて飛び出すnaoを必死に引っ張りました
道路寸前、幸い縁石に足を突っ張ることができたので、車道一歩手前で止まりました
店から車道まで20mくらい
引っ張られながら、あ・・・・・ このまま死ぬのか?
38年近く経つのに・・・ 添っていたつもりだったのに・・・
こんな事態になったのは私の判断ミスです
この場には、それぞれに楽しまれるたくさんの方が居られました
私も未だ理解できないことの方が多いのですから、奇異の目で見られるのは当然です
仕方のないことで、以前は痛かった視線も今は気になりません
ただ、引っ張られながら「誰か力を貸して!」と思いました
「助けて」ではなく、止める力を貸してと・・・ 声にはなりませんでした
naoが辛いと感じ引き起こすパニックは、普段の力をパワーアップします
もう今の私では制止する力が及びません
naoの様な障害を持つ人のこと、どれだけの方がご存じでしょう?
知られたくなくて・・・ でも知ってほしくて・・・
ここに記すこと迷いました、何度も何度も削除しました
そうしている間は当然、気持ちも進もうとはしません
例えば「面会」 そう思うだけで鼓動が増し、過呼吸になっていました
主治医との面談に行くと、面会室前にやってきて度々ドアをノック
その度に私はビクッと体が固まります
そんな様子に「食事とれていますか?」 「眠れていますか?」と主治医に問われる始末
いろんな角度から見守って下さっている方々全員での懇談
この時はnaoがその場に来れないよう配慮して下さいました
涙が止まらず、内容など覚えてもいませんが、
背におっちゃんの手の温もりを感じながら精一杯話し、
いろんなことを考え併せての決断 施設入所の方向で話を進めています
家に帰らせてやれない 痛いです
naoの部屋を掃除する度、こんなふうにして良いのかと張り裂けそうです
どれくらいの時間が過ぎれば「こうしてきて良かったね」と思えるのか・・・